「罪償って」「ほっとした」 現場に涙の同級生ら 高2男子刺殺事件

容疑者逮捕を聞き、事件現場近くで手を合わせる人たち=4日午後10時18分、神戸市北区(彦野公太朗撮影)
容疑者逮捕を聞き、事件現場近くで手を合わせる人たち=4日午後10時18分、神戸市北区(彦野公太朗撮影)

神戸市北区の路上で平成22年、私立神戸弘陵学園高校2年の堤将太さん=当時(16)=が刺殺され、当時17歳の元少年(28)が殺人容疑で逮捕された事件で、堤さんが殺害された現場には、容疑者逮捕の一報を知った同級生や近隣住民らが次々と訪れ、涙ながらに冥福を祈った。

小学校の同級生だった仁木星弥(にき・せいや)さん(27)=同区=は「(容疑者が逮捕されて)よかったのかなと思うけど、やっぱり命は返ってこないんで」と声を詰まらせた。

捜査幹部「全容解明に向け捜査」

犯人逮捕に向け、情報提供を呼び掛けるビラ配りに欠かさず参加してきたという仁木さん。現場にはコーラを供え、「あいつは基本コーラ。ずっと炭酸を飲んでいた」と堤さんと過ごした思い出を語り、「大人になったら、酒もたばこもできとったかもしれへん」としのんだ。

「やっと捕まったよ。ゆっくり休んで」と語りかけたのは、地元の中学校で1学年先輩だった井上遼大(りょうた)さん(28)。「もう捕まらないかも、とあきらめかけていた」と声を絞りだし、「逮捕されてほっとしています」とつぶやいた。

堤さんは当時付き合っていた交際相手のことをよく聞かせてくれていたという。「本当に大事にしていた。『将来は一緒になるねん』と、うれしそうな顔が忘れられない」。逮捕された元少年については「罪をきちんと償ってほしい。人の気持ちが分かるあんな優しい子を奪ったのだから」と話した。

近隣に住む会社員の武田渉さん(18)は当時小学生だったが、事件のことはよく覚えているという。最近は現場に供えられる花やジュースも少なくなっていたといい、「本当に忘れてはいけない事件」と言い聞かせるように語った。

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