高校生刺殺事件 捜査幹部「全容解明に向け捜査」 

容疑者逮捕を発表する兵庫県警幹部=4日午後8時半、兵庫県警神戸北署(彦野公太朗撮影)
容疑者逮捕を発表する兵庫県警幹部=4日午後8時半、兵庫県警神戸北署(彦野公太朗撮影)

神戸市北区の男子高校生刺殺事件で、4日、殺人容疑で当時17歳の元少年(28)を逮捕した兵庫県警神戸北署捜査本部。同日夜に開いた記者会見では、報道陣から矢継ぎ早に質問が飛んだが、県警幹部は「事件の全容解明に向けて引き続き捜査を続けていく。今後の捜査で明らかにする」と繰り返し、詳細を語らなかった。

捜査本部は同日、元少年に愛知県豊山町内の自宅から任意同行を求め、同県警小牧署で殺人容疑で逮捕した。捜査本部によると、取り乱すことはなく、任意同行には素直に応じたという。

今後の捜査は殺害された堤将太さん=当時(16)=との接点や犯行動機の解明に移る。元少年は当時、事件現場近くに居住していたとみられ、捜査本部は2人の関係性を重点的に調べる。

凶器となった刃渡り10センチの調理用ナイフが現場近くの側溝で見つかったのは発生から6日後。犯人特定の決め手になり得る痕跡の検出は難しいとされ、地道な証拠の積み重ねが必要になる。

ある捜査幹部は「11年の時間が経過したが、ご遺族の強い思いと捜査員の執念で逮捕に至った。今後の捜査で被害者との関係を明らかにしていく」と語った。


神戸の高2刺殺事件 平成22年10月4日午後10時45分ごろ、私立神戸弘陵学園高校2年の堤将太さんが、交際中の当時中学3年の女子生徒と神戸市北区筑紫が丘の自動販売機近くで座っていたところ、男に刃物で頭など数カ所を刺されるなどして殺害された。凶器の小型ナイフ(刃渡り約10センチ)は事件から約1週間後、現場の南西約100メートルの側溝で見つかった。