四十住、連続大技で勝負あり スケボー女子パーク「金」 - 産経ニュース

メインコンテンツ

四十住、連続大技で勝負あり スケボー女子パーク「金」

女子パーク予選で演技する四十住さくら=有明アーバンスポーツパーク
女子パーク予選で演技する四十住さくら=有明アーバンスポーツパーク

4日に行われた東京五輪スケートボード女子パークで、19歳の四十住(よそずみ)さくら(ベンヌ)が60・09点で金メダルに輝いた。

表彰台の一番高いところで「日の丸」を見つめた。女子パークで初代女王の座についた四十住は、表彰式を終え、メダルを首にかけても夢見心地だった。「いやあ、もう。夢で滑って金メダルを取った感じです」

大技を回避した予選は4位で通過した。余力を残して決勝にかけた。1本目。次々と華麗な技を出し、終盤には空中で体を1回転半する「540(ファイブフォーティー)」を2連続で決めた。60・09点の高得点に両手を突き上げガッツポーズ。圧巻の滑りで最後まで1位を譲らなかった。

小学6年生で競技を始めた。13歳上の兄から古いスケートボードをもらい、練習を重ねて夢中になった。「兄にほめてもらいたかった」ことが背中を押した。競技歴わずか5年で2018年の日本選手権を制すと同年のアジア大会、世界選手権でも優勝し、一気に五輪のメダル候補になった。

自宅のある和歌山県内には一般のパーク練習場がない。毎日、車で往復約3時間かけて神戸市に通った。昨秋、自宅から徒歩約10分の場所に専用練習場「さくらパーク」が完成した。地元酒造会社が無償提供してくれた倉庫を利用した。24時間いつでも滑れる〝本拠地〟で多い日は10時間も滑り込んだ。「後悔ないくらい練習してきた。これが結果につながった」。中でも「540」は猛練習を重ねてきた大技だった。

19歳は転倒しても笑っていた。「スケートボードが大好き。やめたいと思ったことはない」。大舞台を楽しむ姿は印象的だった。髪の一部は「五輪のために」とピンク色に染めていた。真夏の東京で「さくら」が満開を迎えた。(久保まりな)

ボトムコンテンツ