天安門事件の記憶を永久保存 香港、オンライン博物館

オンラインで開館した「六四記憶・人権博物館」のスマートフォン画面(共同)
オンラインで開館した「六四記憶・人権博物館」のスマートフォン画面(共同)

香港当局により閉鎖に追い込まれた、1989年の中国の天安門事件をめぐる「六四記念館」を運営していた民主派団体が4日、オンラインで「六四記憶・人権博物館」を開館したと発表した。香港国家安全維持法(国安法)により統制が強まる中、民主化運動を武力弾圧した事件の記憶が消し去られないよう、関連文書や画像などを永久保存する狙い。

オンライン博物館には、天安門事件だけでなく、近年の中国当局による人権派弁護士らへの弾圧や、香港での2019年の抗議デモなどをめぐる資料も展示。今後も内容を拡充していくという。

開館した民主派団体は「香港市民愛国民主運動支援連合会(支連会)」。香港で1990年から毎年開かれてきた天安門事件犠牲者の追悼集会を主催し、中国の民主化や「一党専制政治の終結」を訴えてきた。(共同)

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