ベラルーシ反体制活動家がウクライナで死亡 偽装殺人か

ルカシェンコ政権の反応は伝えられていない(ロイター)
ルカシェンコ政権の反応は伝えられていない(ロイター)

【モスクワ=小野田雄一】ウクライナの警察当局は3日、首都キエフの公園で、隣国ベラルーシの反体制派運動を支援していたベラルーシ人の男性活動家が首をつった状態で死亡しているのが見つかったと発表した。警察当局は自殺を偽装した殺人の疑いもあるとして捜査を開始した。ロイター通信などが伝えた。

男性はビターリー・シショフ氏(26)。シショフ氏がキエフで設立した団体「ウクライナにおけるベラルーシの家」によると、同氏はルカシェンコ大統領の6選が発表された昨年8月のベラルーシ大統領選をめぐる抗議デモに参加し、同年秋に政権の弾圧から逃れるためにベラルーシを出国。その後、同団体を設立し、ベラルーシからの出国者の支援や、ルカシェンコ政権打倒に向けた活動をしていた。

シショフ氏は2日朝、ジョギングに出かけた後に連絡が途絶え、3日朝に自宅近くの公園で遺体が発見された。同団体はシショフ氏が以前から何者かに監視されていたとし、「体制にとって危険な人物を粛清するためのベラルーシ諜報機関の作戦」により同氏が殺害されたとの見方を示した。

イタル・タス通信によると、欧州連合(EU)や国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は同日、ウクライナ当局に対し、シショフ氏の死について「徹底的な捜査」を求めた。

3日午後3時時点で、ベラルーシ国営メディアを含め、ルカシェンコ政権の反応は伝えられていない。