【チェックEYE】陸上男子200、東京五輪に懸ける覚悟はあったか 末続慎吾氏 - 産経ニュース

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【チェックEYE】陸上男子200、東京五輪に懸ける覚悟はあったか 末続慎吾氏

【東京五輪2020 陸上競技 男子200メートル】<予選>力走するサ飯塚翔太=3日、国立競技場(桐山弘太撮影)
【東京五輪2020 陸上競技 男子200メートル】<予選>力走するサ飯塚翔太=3日、国立競技場(桐山弘太撮影)

男子200メートルは飯塚、サニブラウン、山下の3選手が見せ場を作れず予選敗退に終わった。今の僕の立場でさえも、正直フォローできない内容だった。

今季の飯塚は本調子には遠く、サニブラウンも日本選手権の200メートルを欠場し、五輪が今季初めての200メートルのレースだった。ただ、そういう経過を抜きにしても、その走る姿は本当に五輪に懸ける覚悟があったのか疑問符がついた。勝ち負け関係なく、子供たちに夢や勇気を与えるようなレースを見せてほしいと思っていたが、それがどうしても胸に伝わってこなかった。

会場が無観客で普段とは雰囲気が違い、パフォーマンスに影響があったかもしれない。ただ、同じ組で一緒に8人の選手が走り、その中で戦わなければいけない。五輪の舞台に立って戦っている「姿勢」が感じられたのは、最も経験が浅い山下だけだった。

男子短距離陣は100メートル、200メートルと個人種目で結果が出なかった中で、400メートルリレーを迎えることになる。コロナ禍の社会情勢の中で開催される今回の五輪は、ただ競技者が楽しむだけのものではない。必死に戦ったかどうかは、それを見ている人との信頼関係でもある。メダルの色がどうこうではなく、本当のトップアスリートの自覚を持って、戦う姿勢を見せてほしい。

(2008年北京五輪男子400メートルリレー銀メダリスト)

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