日本、4強入りならず 王者ブラジルに屈す 男子バレー

準々決勝のブラジル戦の第1セット、スパイクを決める西田有志(奥左)=3日、有明アリーナ
準々決勝のブラジル戦の第1セット、スパイクを決める西田有志(奥左)=3日、有明アリーナ

東京五輪のバレーボール男子は3日、29年ぶりに準々決勝に進んだ日本が前回王者の強豪、ブラジルに挑んだ。日本は懸命に粘ったが、ブラジルの力をまざまざと見せつけられ、25-20、25-22、25-20のストレートで敗れた。

第1セット、日本はサーブレシーブで集中力の高さを示し、西田有志(21)=ジェイテクト=のサーブとスパイクでの連続ポイントなどでブラジルに食らいついた。しかし、及ばず、5ポイント差で落とした。

西田のサービスエースから始まった第2セットは、小野寺太志(25)=JT広島=が鋭いクイックを決めるなど中盤まで日本がリードした。しかし、9-5としたところでブラジルが1回目のタイムアウトをとり、じりじりと差を詰めて逆転。日本は押し切られた。

第3セットも日本はメンバーチェンジやタイムアウトで劣勢打開を図ったが、ブラジルの勢いを止めることができなかった。石川祐希(25)=ミラノ=が2本のサービスエースを決めるなど意地を見せたが、追いつくことはできず、セットカウント0-3で敗れた。

かつて1964年の東京五輪で銅メダル、68年のメキシコ五輪で銀メダル、72年のミュンヘン五輪で金メダルに輝いた日本の男子バレー。バレーボールは「お家芸」とさえ言われ、栄光に彩られたが、92年のバルセロナ五輪で8強入りした以降は低迷が続き、最後に出場できた2008年の北京五輪では1次リーグ5戦全敗の屈辱を味わった。メディアで取り上げられることも減る一方で、男子バレーはマイナー競技に転落した。

中垣内祐一監督(53)は「(男子バレー復権には)五輪で勝つしかない」と覚悟を決め、Wバックアタックの戦術を取り入れるなどして臨んだのが東京五輪だった。黄金期にはまだ遠く及ばないが、今回の8強入りは評価されてよく、復権への着実な一歩であったといえる。