ワーホルム、驚愕の世界新45秒94 陸上男子400メートル障害

【東京五輪2020 陸上競技 男子400メートル障害】<決勝>世界新記録をマークして優勝したノルウェーのカルステン・ワーホルム(右)=3日、国立競技場(桐山弘太撮影)
【東京五輪2020 陸上競技 男子400メートル障害】<決勝>世界新記録をマークして優勝したノルウェーのカルステン・ワーホルム(右)=3日、国立競技場(桐山弘太撮影)

3日、真昼の国立競技場で驚愕(きょうがく)の世界記録が出た。東京五輪陸上男子400メートル障害でワーホルムが45秒94。7月にマークした自らの記録を一気に0秒76も更新してみせた。タイムを確認した25歳のノルウェー人は絶叫し、両手でユニホームの胸元を引き裂いた。

「眠れずに、何千時間もこのことを考えてきた。人生で最大の瞬間だ」

いつも通り序盤から果敢に攻めた。先頭に立って最後の直線。9台目のハードルを越えてベンジャミン(米国)に迫られると、残る力を振り絞って再び突き放した。ベンジャミンの46秒17も従来の世界記録を大幅に上回るタイム。3位のドスサントス(ブラジル)の46秒72も南米記録だ。ライバル同士が互いを高め、史上最もハイレベルなレースを作り上げた。

「私の人生で最も厳しい勝負になると分かっていた。準備はできていた」とワーホルム。今大会、新型コロナウイルス感染対策で選手にさまざまな行動制限があり、影響が注目されていたが、気迫の走りで懸念を吹き飛ばした。

2017年、19年と世界選手権を連覇。世界記録も持っていた。「この最後のメダルを手に入れて、コレクションは完成した」。自身初の五輪金メダルに誇らしげだった。

(宝田将志)

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