東京体育館で3日、行われた卓球男子団体の準々決勝で、前回リオデジャネイロ五輪銀メダルの日本はスウェーデンを3―1で下して4日の準決勝に進んだ。
ダブルスは丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)と張本智和(木下グループ)のペアで臨み、カールション、チェルベリ組を3―1で退けた。シングルスで水谷隼(木下グループ)がファルクに1―3で敗れたが、張本がチェルベリに3―1、丹羽がファルクに3―0で勝った。
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卓球男子団体準々決勝 日本3-1スウェーデン 第1試合に臨む張本智和と丹羽孝希(後方)=3日、東京体育館(納冨康撮影)
張本、4強入りに貢献
日本が新たな布陣を試した。第1試合のダブルスに、エースの張本を丹羽のパートナーとして起用。 「自分の状態、チーム全体を考えるとそれがベストなので(シングルスとともに)2点取る気持ちで頑張った」と臨んでこの試合に勝つと、第3試合のシングルスも苦しみながらも接戦を制し、メダル獲得がかかる準決勝進出に貢献した。
前日のオーストラリア戦で「このポジションでいいのかと迷いはあった」と漏らすなど、エース起用にやや戸惑いを見せていた張本。この日はダブルスでは勝負どころで、武器のバックハンドを決めて勝利を呼び込むなど軽快に動いた。
変更した起用法は、倉嶋監督が「水谷が(シングルスで)2点というやり方も残しておきたい」と、当初から想定したもの。張本、丹羽が奮闘し、今後の戦い方を考える上で前向きな材料になりそうだ。