バイデン米大統領が就任して6カ月が過ぎた。私はバイデン氏が中国政策に関し、トランプ前政権の路線を完璧に継承するだろうと予測していた。実際、バイデン政権下で他の政策が大きく変化しても、中国政策だけは揺るがなかった。米国の世論を反映し、現政権の対中政策は以前にも増して厳しくなっている。
これは米国だけの現象ではない。スウェーデンやインド、オーストラリア、英仏といった国々も対中関係について否定的かつ悲観的になっている。中国が変貌したことが、こうした現象を引き起こしている。
中国における変化の一つは習近平国家主席に対する「カルト的個人崇拝」がこの6カ月間だけを見ても激しさを増し、悪質さを増していることだ。