1日に行われた東京五輪陸上女子三段跳び決勝はユリマル・ロハス(ベネズエラ)が世界新記録の15メートル67で優勝した。
驚きのあまり目を見開くと、何度も絶叫した。15メートル67。女子三段跳びのロハスは優勝を確定させて迎えた最終6回目の記録を確認すると、喜びを爆発させた。世界新記録で金メダル。「言葉にできない。最高の夜になった」と五輪で頂点に立った喜びを味わった。
長い手足を生かした助走で加速し、踏み切り板まで2・6センチという完璧な踏み切りから、力強く、伸びやかに宙を舞った。「全ての力を出し切ることに集中した。ベストを尽くせた」と満足そうに振り返った。
バレーボールの経験がある25歳。前回の2016年リオデジャネイロ五輪は銀メダルだった。17、19年の世界選手権を制して迎えた2度目の五輪で、26年ぶりに世界記録を17センチも塗り替えた。ベネズエラ女子としては五輪初の金メダルという快挙を成し遂げた女王は、国旗を背中にまとい、競技場内で感慨に浸った。(久保まりな)