ホテルで客室内観戦 無観客・PV中止を逆手 - 産経ニュース

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ホテルで客室内観戦 無観客・PV中止を逆手

「ザ・ライブリー大阪本町」では、リクライニング式のベッドに腰かけて観戦できる=大阪市中央区(グローバルエージェンツ提供)
「ザ・ライブリー大阪本町」では、リクライニング式のベッドに腰かけて観戦できる=大阪市中央区(グローバルエージェンツ提供)

東京や大阪のホテルが、客室で東京五輪観戦を楽しむ宿泊プランを相次いで売り出している。首都圏の会場などが無観客開催となり、パブリックビューイング(PV)も多くが中止となった。また、新型コロナウイルス感染拡大に対する緊急事態宣言が8月2日から、東京では延長、大阪では発令される。選手らの活躍を楽しめる場が減る中、「3密」を避けられる安全な観戦手段を売り込む。

英インターコンチネンタルホテルズグループの「キンプトン新宿東京」(東京都新宿区)が8月10日まで販売している宿泊プラン「スポーツ観戦ステイ2021」(1泊3万7800円~)は、49インチの大型テレビを完備した客室が売りだ。「都内のPVも中止となり、一緒に盛り上がれる場が限られている。客室なら大勢と接する心配もない」と感染防止の利点を前面に出し、客室利用の押し上げを狙う。

観戦しながら食べやすいチーズなどを盛り合わせた特製メニューを客室で提供するほか、シャンパンやビールをそろえた客室のミニバーを1セットに限り無料とする特典も付けた。通常は午前11時のチェックアウトを午後1時に延ばし、「夜更かししても安心」と話す。

予約はコンスタントに入っているという。利用者の中心は「40~50代の男女のカップルや、3~4人の家族連れ」としている。

一方、キッチンなどを備えたアパート型ホテル「MIMARU(ミマル)」を展開するコスモスホテルマネジメント(東京都港区)は東京や大阪、京都の計10ホテルで、客室で使う万国旗など観戦グッズを貸し出す宿泊・日帰りプランを販売中だ。一部の客室にはプロジェクターもある。40平方メートル以上ある客室の広さを生かして家族連れなどの利用を見込む。

「ザ・ライブリー大阪本町」(大阪市中央区)は全174の客室のうち19室に100インチの大画面プロジェクターや、ソファのように腰かけられるリクライニング式ベッドを導入した。ルームサービスには映像を見ながら片手で口に運べる特製バーガー(2480円)などを取り入れた。

客室料金は1泊1室8800円から。今月15日の販売開始から予約は100室以上と順調な滑り出しで、20代中心に若い女性客が多い。五輪開幕からの日本勢による連日のメダル獲得に、広報担当者は「画面越しの観戦もさらに盛り上がりそうだ」としている。(田村慶子)