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『脳科学者が教える 最高の選択 あなたは、AIよりスゴイ決断ができる!』茂木健一郎著 即決するための「軸」を養う

書影
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 長い人生を生きていく上で、私たちは常に選択を迫られます。進学、就職、結婚、転職…誰にでも岐路があり、その折々で決断します。このような大きなことばかりではありません。今日はどのシャツを着る? ランチはカレー? パスタ?ということも。

 人は一日に3500もの選択をしているといわれます。大小さまざまな選択を、サクサクできる人、じっくり考える人、先延ばしする人、選ぶのを放棄してしまう人がいます。また、その選択がいい結果につながりやすい人もいれば、失敗しやすい人がいるのはなぜなのでしょうか?

 本書は、多数の著作やメディア出演で大人気の脳科学者である著者が、人が物事を選択、決断する際に脳ではどのようなことが起きているのか、脳科学的にひもといていきます。イーロン・マスク、グーグルのように新たな価値を生み出していく個人や企業の選択や、将棋の藤井聡太棋聖=王位=のようにAIを超える決断などを例に、選択・決断の肝を解説していきます。

 選択力はトレーニングで獲得できるスキルだと著者は言います。優柔不断な人も、小さな選択を意識的に積み重ねることと、自分に合うシンプルな「選択軸」を持つことで、選択の精度を高めていけます。

 ほんの少し迷っているうちに、想定していた前提が驚くほど変わってしまう現代において、即決して動くことこそが成功の第一条件といえるでしょう。ぜひ本書をヒントに自分なりの「選択軸」を養ってください。


(徳間書店・1650円)


徳間書店学芸編集部 武井章乃