ピザ、牛丼…メダルラッシュで「内食」人気

五輪で内食需要が拡大している
五輪で内食需要が拡大している

東京五輪が日本勢のメダルラッシュとなり、テレビから目が離せない日が続く中、飲食の持ち帰りや宅配の需要が増えている。新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、各社が「内食」などのサービスや商品の充実に力を入れており、顧客獲得へ五輪を意識したキャンペーンも展開中だ。手間や時間を省略しようと、簡単に調理ができる食品の販売も好調という。

大きく伸びているのが食品宅配サービスだ。出前館では、7月の4連休を含む1週間の注文件数が前年同期比で2倍以上に伸びた。昨年のこの時期も新型コロナの影響を受けており、特需の背景には五輪効果が推測される。顧客獲得競争も激しくなっており、送料無料などキャンペーンを実施している。

宅配ピザも好調で、日本ピザハットは4連休中の1日当たりの売上高が通常の土日より3割増加した。10種類の肉を盛った期間限定ピザに無料でコーラ2本をつけたセットが好評だ。「ピザーラ」の広報担当者も「五輪のテレビ放映や最近の猛暑で注文が増えているようだ」と話す。

持ち帰り需要も活況だ。吉野家では4連休中の売り上げに占める持ち帰り比率が5割を超え、大会前の平均の4割超を上回った。牛丼を複数持ちかえると値段を割り引くキャンペーンの効果も後押ししている。

コンビニのローソンでも五輪競技の始まった7月21日以降、高付加価値ビールが前週比で約5割増となるなど酒類の販売が好調で、看板商品の「からあげクン」やピザ、枝豆などの冷凍食品も同じく2~3割増で推移。大会期間に合わせてからあげクンの増量や、冷凍食品の値引きキャンペーンも行っている。

自宅での料理もできるだけ簡単に済ませたいというニーズが高まっているもようで、食材の宅配サービス「オイシックス」を展開するオイシックス・ラ・大地は、世界各国・地域の名物料理を楽しめるメニューを充実。一部売り切れになるほどの人気ぶりだ。

電子レンジで手軽に圧力調理ができる味の素の「スチーミー」シリーズの売り上げも好調だという。調味料の入ったパウチ容器に豚肉や鶏肉を入れ電子レンジで温めるだけなので、洗い物も減らせ、担当者は「感動の瞬間を見逃さずに済む」と話す。

マルハニチロも、冷凍食品の売り上げが開幕前の週や前年比のいずれでも伸びているという。(蕎麦谷里志、米沢文)