ソウルからヨボセヨ

五輪放送で日本にお説教 素直になれない韓国

島根県の竹島(聯合=共同)
島根県の竹島(聯合=共同)

東京五輪をめぐる韓国テレビの品を欠く報道が国際的に批判され、韓国内でも反省の声が上がっている。参加国を紹介する際にことさらその国の否定的イメージを強調したり、韓国選手の対戦相手をからかったり皮肉ったりが目立つからだ。

23日の開会式の報道に関しMBCテレビは謝罪したが、30日付の中央日報は日本をあてこする相変わらずの〝反日中継〟に対し「幼稚きわまりない」というネット上の批判を紹介している。しかしソウル在住日本人の間で「これはイカン!」と最も問題になったのは、聖火が福島の子供たちに手渡される場面でSBSテレビが「開会式のメッセージの多くは〝未来〟になっていますが歴史を隠してはいけません」と嫌みを言ったことだ。

このテレビ局はアジアの選手団が入場するたびにアジアの地図上にわざわざ「トクト(独島)」=竹島の韓国側名称=の文字をクローズアップする〝反日PR〟をやっているが、子供たちが登場したところでこれみよがしに日本に〝お説教〟したのだ。

韓国は米ソ両陣営が勢ぞろいした1988年ソウル五輪で誇らしげに〝東西和解〟を語った。その韓国のテレビが未来を強調する東京五輪にいちゃもんを付けているのだ。時代遅れで実に田舎くさい。なぜもっと素直になれないのかな?(黒田勝弘)

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