菅首相記者会見詳報

(6)ロックダウンの手法「日本になじまない」

発令中の緊急事態宣言などの期間延長と区域変更が決定し会見で国民へさらなる協力を求める菅義偉首相=30日午後、首相官邸(春名中撮影)
発令中の緊急事態宣言などの期間延長と区域変更が決定し会見で国民へさらなる協力を求める菅義偉首相=30日午後、首相官邸(春名中撮影)

=菅首相記者会見詳報(5)から続く

--ロックダウン(都市封鎖)を可能にする法整備の必要性をするか

首相「まずですね、ヨーロッパはじめ、ロックダウンをして外出禁止のところで出れば罰金とかですね。そうしたところで感染対策やってきてもですね、ロックダウンしても、落ちてまた上がってきて、なかなか出口が見えなかったと思います。そして結果的に、やはりワクチンだったと思います。ですから、日本において、ロックダウンという手法というんですか、そうしたことはなじまない、私はこのように思っています」

首相「そして、飲食に重点を与えての対策だとか、そういう対策で日本はやってきたんですけども、今、ワクチンが明確に効くというのが日本でも結果が出てますから。1日も早く、1人でも多くの方にですね、接種できるようなそういう体制をしっかり組んでいきたい。ここが一番大事だと思っています」

尾身氏「ロックダウンの話ですけれども、皆さんもご承知の通り、欧米に比べて最も柔らかい方法でやってきた。まあいろいろ緊急事態宣言を何度か出さなければならないとなりましたが、それでも、なんとかここまで、いわゆる法的な強い拘束力を持たないでここまでやってきたというのが、日本の大きな特徴だと思います」

尾身氏「そういう中で、今、ワクチンというのがまだ残念ながら、若い年齢層にはまだこれからですよね。今、この一番大事な時に残念ながらそこいってないわけですけども。しかしワクチンがだんだんと接種率が上がって若い人にも届くということ。それからワクチンだけでは全てやるというわけにはいかないので、ワクチンとともにですね、私は、検査ということが多くの国民の人の関心事でずっとありましたよね」

尾身氏「私はもうそろそろ検査のキャパシティがかなり増えてきましたから、これはPCR検査も、抗原の定性検査もう、去年に比べ圧倒的にキャパシティが増えてきましたので。ここに来ると、もう今ちょっとでも具合の悪い人がいれば、あるいは感染の心配のある人は職場であろうが、学校であろうが、地域であろうが、どこでも気楽に検査ができるという態勢を国や自治体がその気になればできるはずなんです。これを、一生懸命やっていただきたいというのはわれわれの望みであります」

尾身氏「それから、医療提供体制も一生懸命頑張っている。今、国民社会全体が危機感を持てば、今の山もなんとか歯止めをかけるということができると思うので、私はそれに全力を注入すべきだと思っています。もちろん、理屈の上ではこのことが今回も、一生懸命やって、ワクチンも一生懸命どんどん行って、それでも、ということでロックダウンより強い法的な規制を。今までの日本の場合は、一般市民に対しては、お願いペースですよね。強い対策を打てたのは飲食店だけです。基本的には。やや大雑把に言うと。そういうことでいいのか。一般の市民にも多少の協力をしてもらえるような、法的の整備をするかどうかというのは当然議論が今でもあると思いますけど」

尾身氏「それは今回、私は最大の危機だと思います。この危機がこれだけすべてやっても、ワクチンをやっても、検査をやっても医療体制をしっかりやっても、それから自治体と政府が一体なった『ONE VOICE』のメッセージを出してもそれでも理論的にありますよね。そうなると、これはすべての手を使ったわけですよね。それでもできなくなった場合には、人々の行動、つまり飲食店だけじゃなくて、人々の少しの行動ちょっとだけ、今よりはこれを、そのロックダウンでも規制して強いというよりも、ちょっとそういう制限と言うかお願いをするということが、議論は当然あり得ると思う」

尾身氏「今日、そういう議論も分科会で出ました。そういうことも考えておくことは必要だと思いますけど、私は今は火事が起きてるので、全力で火事を消すことは私は可能であるので、ただ、いろんなオプションは当然、検討はするんであろうと思います」

=(7)に続く