群馬県は30日、新たに106人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。2日連続で過去2番目の多さを更新した。県は2日から警戒度を「3」に引き上げ、緊急事態宣言対象地域の首都圏などへの不要不急の往来を控えるよう求めるなど、感染防止対策を強める構えだ。
県によると、管轄別は県64人、前橋市19人、高崎市23人で、累計は8656人(うち死亡が155人)になった。県東部の太田保健所管内(太田市)、館林管内(館林市など)などを中心に悪化している。
これまでの過去最多は第4波ピーク時の113人(5月8日)。29日も過去2番目の103人と連日3桁の感染が確認されており、第4波の水準に近づいている。
県が感染者の行動歴を分析したところ、同宣言発令中の東京都など首都圏の往来が目立っていた。夏休みはこうした人流が増加するため、県は県外への移動を極力控えるよう求める。
感染力が強いとされるインド株感染は新たに52人確認された。累計で144人に増え、置き換わりが進んでいるとみられる。