健康食品の定期購入契約をめぐり「解約はいつでも可能」と表示し、方法を電話に限定しながら実際は電話がつながらず解約できないようにしたのは景品表示法や消費者契約法に抵触するとして、岡山市の適格消費者団体「消費者ネットおかやま」が30日、通信販売会社「GRACE」(東京都新宿区)に表示や行為の差し止めを求め、岡山地裁に提訴した。
同団体によると令和元年11月、岡山県倉敷市の男性から情報提供があった。これまで同社に改善を要請してきたが、応じる姿勢がないため提訴した。訴状によると同社の定期購入解約条項には「メール、手紙でのご解約・休止は承っておりません」と記載されていた。同社の商品をめぐっては、インターネットでの申し込みが確定する仕組みが分かりづらいとして、昨年1月に消費者庁から是正指示が出ている。