体操男子個人総合での橋本大輝(19)の金メダルで、日本がこれまでに五輪の体操競技で獲得したメダル数が100個になった。競技別で通算獲得メダル数の100個到達は初めて。1964年の東京五輪の体操男子団体の金メダルなど、五輪で6つのメダルを獲得した鶴見修治さん(83)=千葉県船橋市在住=は「非常にうれしいこと」と話す。
体操競技で日本が初めてメダルを獲得したのは52年のヘルシンキ五輪。60年のローマ五輪にも出場した鶴見さんは、「インターネットなどもないので、海外で試合をした選手が持ち帰った映像や写真で技を研究した」と振り返った。
日本の五輪体操競技初めてのメダルから約70年。100個目のメダルを、史上最年少での個人総合優勝で飾った橋本の快挙に「私たちは技でミスしてしまったが、10代の選手がミスすることなく技を決めていて感心した」とたたえた。
体操界の今後については「日本は練習を指導者に頼っている部分があるので、施設など環境整備に力を入れてほしい」と話した。