静岡県「ステージ3」に 感染2日連続100人超

川勝平太知事(田中万紀撮影)
川勝平太知事(田中万紀撮影)

静岡県内で29日、108人の新型コロナウイルス新規感染が確認された。50人以上は9日連続、100人超えは2日連続で、県は29日、国基準の感染状況を「ステージ3(感染急増)」に、県独自の6段階の警戒レベルを「5(特別警戒)」に、それぞれ引き上げた。県内の新規感染確認の過去最多は127人(1月10日)。

ステージやレベルは6月25日に引き下げていたが1カ月で戻る急激な再悪化。臨時記者会見で川勝平太知事は、感染症専門家の意見も踏まえて現時点で「蔓延(まんえん)防止等重点措置」は政府に求めないとしつつ、既に28日から飲食店へ時短要請を始めている沼津、下田両市など県東部は「ステージ4」(爆発的感染拡大)相当の指標の市町が多いとして「放っておけば県全体が似たような状況になりかねない危機感がある」と言及した。

感染力が強いデルタ株(インド由来変異株)の影響とみて、夏休みや帰省での急拡大防止のため「(緊急事態宣言などが出ている)首都圏との不要不急の交流はもちろん、県境をまたぐ全ての交流は自粛して下さい」と協力を訴えた。

また幼稚園や学校での感染も増えているとして、子供にも熱中症に留意した上でマスクなどの対策を取るよう求めた。県はデルタ株の特性を踏まえて密集、密接、密閉の「3密」のうち「1密」のみでも避けるよう呼びかけ、「黙食」や、人との距離の2メートル以上確保など、基本の徹底を改めて求めている。

直近1週間の人口10万人当たり新規感染は29日、前週比2倍の15・6人でステージ3相当(15人以上)になった。伊豆半島の多くの市町はステージ4相当(25人以上)。これにより対応病床使用率は県全体で25・4%、東部は45・2%(29日正午時点)と医療体制の逼迫(ひっぱく)が再進行しつつある。

県はさらに悪化した場合に備え、通常医療を制限しコロナ患者対応に集中する病院を設定したり、現在は軽症者向けの宿泊療養施設で中等症も受け入れられるようにしたりする準備を進めている。

一方、クラスター(感染者集団)が多発している沼津市内で県が29日、新たに2件を認定。カラオケスナックで計5人、事業所で計5人、それぞれ陽性が判明した。また静岡市は、24日に認定済みの清水区内の事業所クラスターが、同市初のデルタ株関連クラスターだったと明らかにした。

29日の新規感染者の地域別内訳は沼津市20人、浜松市18人、静岡市14人、富士市10人、伊豆の国市5人、三島・裾野・下田・磐田の各市がそれぞれ4人など。入院している134人(重症2人)をはじめ療養中の患者は計約700人、うち自宅療養者は300人超。