「金」のカナダ選手は中国の「捨て子」ネットで議論

【東京五輪2020競泳】女子100メートルバタフライ決勝。優勝したカナダのマーガレット・マクニール(右)を祝福する7位のサラ・ショーストロム=26日、東京アクアティクスセンター(恵守乾撮影)
【東京五輪2020競泳】女子100メートルバタフライ決勝。優勝したカナダのマーガレット・マクニール(右)を祝福する7位のサラ・ショーストロム=26日、東京アクアティクスセンター(恵守乾撮影)

26日の東京五輪競泳女子100メートルバタフライで金メダルに輝いたカナダのマーガレット・マクニール選手(21)が、中国で生後すぐに親に捨てられたとの噂が広まり、中国のネット上で「なぜこの才能を失った」などと、社会風土や人口抑制策「一人っ子政策」を批判する書き込みが相次いだ。

中国メディアなどによると、マクニール選手は2000年2月、中国江西省九江市で生まれ、生後すぐ親に育児放棄された。翌年に孤児院からカナダ人夫妻に引き取られて養子となり、同国オンタリオ州で育った。

同選手は26日のレース後の記者対応で「私は中国で生まれ養子となった。それが私の中国に関する全て」などと語った。銀メダルとなったのが中国選手だったこともあり、短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」で注目を集めた。

「中国で育っていれば金メダルが増えたのに」などと一流の才能の喪失を嘆く内容が多かった一方、「中国特有の男児優先の風習の下、一人っ子政策の影響で捨てられた」と、過去の政策や社会風土の批判も少なくなかった。中国が今年採用した「三人っ子政策」を念頭に「人に出産を促すより育児放棄を何とかしろ」との声もあった。

29日時点で、当局に批判的な投稿は削除されたとみられる。(桑村朋)