学校からパソコンやタブレット端末を配布された小中学生のうち2割が、コンピューターウイルスに感染するなどのトラブルを経験していたことが29日、トレンドマイクロの調査で分かった。夏休み期間中は端末を自宅に持ち帰る子供も多く、同社は「利用ルールについて家庭でもよく話し合ってほしい」と呼び掛けている。
調査は6月に実施。小中学生の子供を持ち、端末を受け取ったとする保護者141人のうち2割強がトラブルを経験したと回答した。端末やウェブ会議ツールへのログインに必要なアカウントを盗まれたり、個人情報を入力させて盗み取る偽サイトへ接続したりする例があった。
政府はデジタル端末を小中学生に1人1台配備し、学校の通信環境も整備する「GIGAスクール構想」を今春から本格化。令和6年度からはデジタル教科書の本格導入も視野に入れている。