遅ればせながら、東京五輪のメインプレスセンター(MPC)で話題となっている五輪グッズの自動販売機を見に行った。
東京五輪のオフィシャルショップの外に、商品を表示する大型のタッチパネルが付いた横幅のある自販機が5台も設置されている。利用者は表示されている商品から購入したいものをパネル上で選んで買う仕組みだ。
ショップ担当者によると、1つの商品につき8~15個ほどが自販機に入るが、忙しい時には20分おきに補充しているという。
一番の売れ筋はお手頃なタクシーのミニカー(770円)。マグカップ(1320円など)や、トートバッグ(1650円)なども売れていると担当者は話す。
マグカップを購入した米オリンピック委員会のスタッフは「お店に入らなくても買えるから便利だよ」と語り、すぐ横のオフィシャルショップにできている入店待ちの列を見た。
旧ソ連のベラルーシから来たカメラマンは自身と友人、同僚のために計3つのマグカップを購入。自販機について「イケてるよ。ジャパニーズ・スタイルだよね」と技術立国の日本で利用できる自販機がお気に入りの様子だ。
自販機で販売している商品はオフィシャルショップでは売っておらず、しっかりとすみ分けをしている。MPCが24時間稼働ということもあり、夜中に購入する人もいるという。
「すごく売れているんですけど、僕らの給料は上がらないんですよね」
ショップ担当者はこう語りながら忙しそうに働いていた。