米議会襲撃で初公聴会 警官証言「まるで中世」「ひどい苦痛」

米下院特別委員会の公聴会で宣誓する、証言のため出席した警察官=27日、ワシントン・連邦議会議事堂(AP)
米下院特別委員会の公聴会で宣誓する、証言のため出席した警察官=27日、ワシントン・連邦議会議事堂(AP)

【ワシントン=大内清】米連邦議会議事堂が今年1月、共和党のトランプ前大統領を支持する暴徒に襲撃された事件を調査する下院特別委員会は27日、初めての公聴会を開催した。事件当日に議会を警備していた警察官4人が証言し、「まるで中世の戦闘のようだった」「殴られ、ひどい苦痛を受けた」などと語った。

特別委をめぐっては今後、トランプ氏本人やその側近、襲撃に協力的な態度をとったとされる共和党議員らが証人として召喚されるかが焦点となる。

事件は1月6日、民主党のバイデン現大統領の大統領選での当選を確定させる上下両院合同会議の最中に発生。暴徒化したトランプ氏支持者らが議事堂に乱入し、警官1人を含む5人が死亡した。連邦捜査局(FBI)はこれまでに事件に関与した500人以上を逮捕するなどしている。

民主党などは、大統領選での勝利を「盗まれた」と主張するトランプ氏が、選挙結果を覆すために直前の集会で支持者たちを扇動したのが事件の引き金になったと批判。これに対してトランプ氏は、集会は「愛のフェスティバル」だったなどと反論している。

公聴会でトランプ氏側の言い分について問われた警官の一人は「情けない言い訳で、奇怪だ」などと切り捨てた。

特別委(定数13人)には、民主党のペロシ下院議長の指名を受けた同党議員7人のほか、トランプ氏に批判的な共和党議員2人が参加。共和党側が指名権限を持つ残りの委員は決まっていない。

民主党は当初、超党派による独立調査委員会の設置を目指していたが、トランプ氏の影響を強く受ける共和党の上院指導部の反対で法案の成立が困難となったことから、特別委による下院独自の調査に切り替えた。