野外サウナの聖地目指す山梨県 コロナ後見据え

冬キャンプ掘り起こし

長崎知事が指摘するように「山梨は夏場のキャンプはかなり人気となっているが、それ以外のシーズンは寒さを理由に敬遠されている。そんな中でも、体を温めることができるアウトドアサウナは、冬季のキャンプ需要の掘り起こしになる」との読みもある。

アウトドアサウナを都道府県レベルで推進しているケースはなく、先駆けて宣言することや首都圏とのアクセスの良さを強調することで、〝聖地・やまなし〟をアピールしたいとしている。

「やまなし自然サウナととのいプロジェクト」は、県庁内の複数の部署にわたる若手職員が中心となって進めてきた。アウトドアサウナの関連製品を手掛ける事業者との連携や、興味を持つ市町村と共同で企画やキャンペーンを展開するものだ。県としても施設整備や機材購入への助成を検討している。

サウナ議連発足も

12日のイベントには長崎知事だけでなく、有力県議らも出席し、アウトドアサウナを体験。終了したばかりの6月県議会の疲れをサウナでリフレッシュできたようで、口も滑らかとなって「サウナ議連」発足を県職員やマスコミがいる前で公言する事態となり、最近では珍しく、知事、県議会の足並みがサウナではそろうことになった。

丹波山村の岡部岳志村長も、道の駅たばやまに隣接する施設に、アウトドアサウナを設置することを表明。ジビエやワインと組み合わせたサウナ後の食事「サウナめし」の訴求で宿泊旅行を増やす狙いだ。

「サウナリゾート構想」

一方、富士急グループではサウナ愛好家から高い支持を受けている「ホテルマウンド富士(山中湖村)」のサウナや、今年6月にリニューアルした「ふじやま温泉(富士吉田市)」などのサウナを巡る企画「重ね捺し〝サ旅〟スタンプラリー」を22日から始めた。10月末まで実施する。旅とエリア情報発信を提案する「サウナリゾート構想」を進める考えだ。

全国で新型コロナウイルスの感染拡大が続いているが、県としてはワクチン接種によって見え始めたコロナ収束のタイミングに、いち早くサウナを切り口にした観光キャンペーンを展開したい考えだ。(平尾孝)

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