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国内感染者が過去最多 新型コロナ「第6波」

浪速風

他者の権利を考えよ

聖火台に聖火が灯され、花火が打ち上げられた=23日、国立競技場(納冨康撮影)
聖火台に聖火が灯され、花火が打ち上げられた=23日、国立競技場(納冨康撮影)

「自分の不利益には黙らず、声を上げる人になって下さい」。もう半世紀近く前なのに、中学校の卒業式で担任教諭から贈られた言葉を覚えている。社会科の先生で、権利の大切さを繰り返し教えてくれたが、常に「自分の」という枕詞がついていた

▶開幕した東京五輪で、人権意識の乏しい関係者が次々に辞任、解任に追い込まれた。女性タレントの容姿を侮辱する演出案を考え、障害児へのいじめを自慢話にし、ユダヤ人大量虐殺をコントにした人々だ。日本人の中で五輪関係者など微々たる数なのに、これだけ不祥事が相次ぐのは、同程度の人権意識しか持たない日本人が相当いるということだろう

▶辞めた人たちに共通するのは、他者の人権に配慮する視界が欠けていたことだ。それは、目先の私欲に流されて人流抑制要請に応じなかったり、漠然とした不安でコロナワクチンを拒否する人にも感じる。人権とはまず他人の権利を考えること、という教育が必要だ。