交流の高校生がエール ソフト上野に「金メダルで夢を」

上野由岐子=22日、福島県営あづま球場(納冨康撮影)
上野由岐子=22日、福島県営あづま球場(納冨康撮影)

東京五輪のソフトボール日本代表は27日午後8時、金メダルをかけて米国との決勝に臨む。金メダルを獲得した2008年北京五輪でもマウンドに立ち、投手陣の柱として今大会も活躍する上野由岐子(39)。五輪前にオンラインで交流した高校のソフトボール部員らが「金メダルで夢を!」とエールを送る。

上野とオンラインで交流したのは、山口県防府市の高川学園高校女子ソフトボール部。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大で全国大会などが中止となり、辛い1年を送っていた。

今年1月、卒業を控えた当時の3年、古田眞夕さん(19)の母親がスポーツウエアメーカー「デサント」の特別企画に応募。最後の思い出づくりとして、同部の原香織監督への「サプライズ」で行われた。

原さんを視聴覚室に連れていく部員たち。突然、スクリーンに「スペシャルゲスト」として、オンラインでつながった上野が映し出された。「雲の上の存在。ただ、びっくりした」と、原さんは振り返る。

原さんが試合での心構えを尋ねると、上野は「ピンチになったら思いっきり自分を信じてやることが大事」と語った。北京大会でも幾多のピンチを切り抜け、チームに金メダルを呼び込んだ上野。一言一言が胸に刺さり、原さんも部員にこの言葉をかけるようになった。

さらに、コロナ禍で試合がなくなったことについて、古田さんが「3年間を無駄にしたような気分だった」と話すと、上野は「みんな思っているようにプレーができないときもある」と共感してくれたという。

好きな食べ物や音楽などの質問にも、上野は穏やかな口調で笑顔で対応してくれた。原さんと古田さんは「マウンドでの闘志あふれる姿と違い、和気あいあいとした雰囲気だった」と口をそろえる。

今大会も背中でチームを引っ張ってきた上野。原さんと古田さんは「上野選手は日本のエース。金メダルを取って全国のソフトボール選手に夢を与えてほしい」と期待を込めた。(塔野岡剛)

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