「黒い雨」訴訟上告見送りで首相談話を閣議決定

「黒い雨」訴訟について上告断念の方針を表明する菅義偉首相=26日午後、首相官邸(春名中撮影)
「黒い雨」訴訟について上告断念の方針を表明する菅義偉首相=26日午後、首相官邸(春名中撮影)

政府は27日の持ち回り閣議で、広島への原爆投下直後に降った「黒い雨」をめぐる訴訟で原告全員に被爆者健康手帳を交付するよう命じた広島高裁判決について、上告を見送る方針に伴う菅義偉首相の談話を決定した。

談話は「判決には原爆の健康影響に関する過去の裁判例と整合しない点があるなど、重大な法律上の問題点があり、政府としては本来であれば受け入れ難いものだ」とした一方、原告84人について「一審、二審を通じた事実認定を踏まえれば、一定の合理的根拠に基づき被爆者と認定することは可能だと判断した」と説明した。

今回の原告以外についても「訴訟への参加・不参加にかかわらず、認定し救済できるよう早急に対応を検討する」とした。