辞職表明の立民・本多平直衆院議員記者会見要旨 - 産経ニュース

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辞職表明の立民・本多平直衆院議員記者会見要旨

立憲民主党を離党し、記者会見する本多平直衆院議員=27日午後、国会内(田中一世撮影)
立憲民主党を離党し、記者会見する本多平直衆院議員=27日午後、国会内(田中一世撮影)

立憲民主党のワーキングチーム(WT)の議論で性交同意年齢に関し「50代が14歳と恋愛し同意があった場合に罰せられるのはおかしい」などと発言した同党の本多平直衆院議員=比例北海道=が27日、国会内で記者会見し、議員辞職する意向を表明した。本多氏は発言が「ねじ曲げられて伝えられた」「自由闊達(かったつ)な党内議論は、民主主義にとって極めて重要な問題だ」などと語った。本多氏の発言の要旨は次の通り。

今回の件は、性犯罪についての刑法改正を検討するWTでの出来事でした。その中で、国民を懲役5年から20年という重い刑罰に処すことについての真剣な議論を行ってきました。保護対象を13歳未満から16歳未満に引き上げる際に、真摯(しんし)な恋愛がある場合など、例外を残すのか、例外なく処罰するのかが大きな論点でした。例えば、来年から成人年齢18歳ですから、18歳と15歳の恋愛関係に基づく行為で18歳を問答無用で重く処罰する、これでよいのかというのが私の問題意識の中心でした。

問題となった発言は、WTにおいて、講師が、年齢差の大きな場合には恋愛は存在し得ないとの趣旨で発言をされました。私は100%存在し得ないことはないのではないかとの思いで、例えば、今ここにいる実在の50代の私が恋愛が存在するといっても、先生は存在し得ないといえるのですか、との趣旨で述べた質問が、ねじ曲げられて伝えられました。

人を処罰する法律の議論です。あり得ないような事例も含めて検討することは重要であり、必要なものだと今でも考えます。処罰すべきを処罰し、処罰すべきでない者を処罰しない。この思いで、党内議論での役割を果たすべく、真剣に議論してきました。しかし、この中で、それを聞いた方が不快に思う表現、また、特に被害者の方を傷つける例示の言い方などがあったことを、改めて心からおわびしたいと思います。本当に申し訳ありませんでした。

性犯罪はあってはなりません。心身に深刻な傷を残し、また、訴えられない方も多いこと、現行法に問題点があること、私も深く理解をしています。報道を受け、おわびをした後も、大きな批判をいただきました。真剣なご批判の他にも、ネット上では、表現のねじ曲げによる事実無根の書き込みが横行し、家族の思いなども考えるとつらい日々が続きました。

信頼して検証に応じた第三者によるハラスメント防止対策委員会の報告書が、証拠やヒアリング対象者が明示されないまま、発言と無関係なパワハラ疑惑が捏造(ねつぞう)され、人格攻撃とまで言える表現など、極めて偏った内容だったことには大きなショックを受けました。離党などを求めるご意見もお聞きをしました。そうした中でも党内の議論の中の例示のみで、こうした重い判断をすることは適切ではない、そういう強い思いを貫いてきました。

しかし、残念ながら、ここに至っても、あらゆる手段で、闊達な党内議論を封殺しようとする一部の人たちがいます。WTの座長に、WTの運営について2人で忌憚のない話をしようと私から提案し、心から信頼して話した内容が、また外部に流出するに至っています。その文章の中には、被害者や、支援団体の皆さんなどを著しく傷つける表現があります。

正確な表現や、前後の文脈は覚えていませんが、こうした発言があったとすれば、行き過ぎた極めて失礼な表現であり、心からおわびを申し上げたいと思います。本当に申し訳ありません。こうした事態が続けば、第三者の方をさらに傷つけたり、党にもこれまで以上に迷惑をかけかねません。これらのことにかんがみ、本日、離党届を提出し、先ほど受理されました。

私は比例代表選出の議員です。党を離れる以上、筋を通し、衆院議員を辞職することも決断をいたしました。この間、私の真意を理解し、信じ、闊達な党内の議論を守るための私の戦いに、陰になり、日向になり、支えていただいた仲間、地元の支持者の皆さん、そしてさらに全国の皆さんに心より感謝申し上げます。ご期待に最後まで応えることができず申し訳ありません。

ただ、私が求めてきた自由闊達な党内議論は、民主主義にとって極めて重要な問題です。結論を出す過程において、意見の多様性を重視し、議論を戦わすことこそが、国会議員の責務と考えてきました。悪質な表現の切り取り、その流出、マスコミへのリーク、2人だけの会話をひそかに録音し、外部に流出させる行為。こうした行為で、党内議論が萎縮することを深刻に懸念しています。党に残る仲間の皆さんが、しっかり立て直しをしていただくことを強く望みます。

この4年間、国民の命と暮らしを守るために、国会で仕事をさせていただいたことに、深く感謝を申し上げます。また党の一員として、政権と対決する予算委員会などの最前線で仕事をさせていただいたことにも、心から感謝申し上げます。何よりも、これまでも支えをいただいた地元の有権者の皆さんに心から感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。