水谷「中国超え苦しかった」 金の卓球ペア一問一答

互いに掛け合った金メダルを手に、笑顔をみせる水谷隼(左)と伊藤美誠=26日午後10時50分、東京体育館(恵守乾撮影)
互いに掛け合った金メダルを手に、笑顔をみせる水谷隼(左)と伊藤美誠=26日午後10時50分、東京体育館(恵守乾撮影)

東京五輪で初採用された卓球の混合ダブルス決勝で26日、中国ペアを破り、水谷隼(32)と伊藤美誠(20)が金メダルを獲得した。試合後に行われた記者会見の一問一答は次の通り。

--表彰台に立ったときの気持ち。2016年リオデジャネイロ五輪との違いは

水谷「今まで世界卓球、五輪でメダルをたくさん取ってきたが、銀メダルや銅メダルで、日の丸をてっぺんにあげることができなくて、きょう日本の国旗が一番上にあがり、君が代を聞いているときはアスリートとして誇りに思った最高の瞬間」

伊藤「表彰式に立っている瞬間は、すごく大きく広く見えてすごくうれしくて。金メダルを持った瞬間だったり、びっくりするというか、そういう感覚で。私自身、まず混合ダブルスで金メダルを取るという目標を立てていたので、すごくうれしい気持ちでいっぱいです」

--第3ゲームをとり切れたことがポイントだと思うが、第3ゲームをとれた要因は

水谷「最初の1、2ゲーム目はあっという間に終わり、僕たちのプレーがすごく悪かったが、相手の中国選手のプレーもよかったわけでなく、緊張を肌で感じていた。とにかく1ゲームさえ取れればなんとかこちら側に(流れが)来るんじゃないかと思っていたので、勝負どころの3ゲーム目をとれたということが勝利につながった」

伊藤「私も1、2ゲーム目はいいプレーがなかなかできず、気持ちで負けてはいけないと思い、3ゲーム目は思い切って、シュシン選手のボールを回り込んで、打った。決まったときはすごく気持ちがよくて、シュシン選手のボールに、私自身が対応できたことによって、どんどん流れが変わり、水谷選手がコースを突いたり、思い切り打ってくれたので、シュシン選手に100%の力で打たせないということができたのではないかと思う」

--いろんなメダルをとってきたが、今回の金メダルの重みは

水谷「まだ実感がわかない。夢の世界にいるようです。明日も起きたときに、まだそばに金メダルがあればうれしい」

伊藤「すごくうれしい重み。初戦から接戦で、準々決勝は苦しい場面を何度も乗り越えて、準決勝、決勝がすごく楽しくて、準々決勝より、リラックスして試合ができていた。最後までたくさん試合ができていることが幸せ。最後までしっかり乗り切って楽しむことができました」

--日本の卓球界にとっても、初めての金だが

水谷「今も昔も中国の壁はみなさんが思っているよりも高くて、今まで越えることができなかった。これから先もずっとずっと中国という壁はものすごく高い。そんな中で今回は少しは活路を見いだせた。五輪という特別な舞台だと中国選手も同じ人間だと感じたが、中国を越えるのはここまで苦しいというのも、感じさせてくれました」

伊藤「中国人選手と対戦することは毎回楽しくて、気持ちでまずは負けちゃいけないと、今回は思いましたし、私らしいプレーをしようと最後まで思いましたし、あとはもうフルセットになったら、思い切ってやるだけと思えたので、最後まで思い切って、楽しむことができました」

--優勝の瞬間の気持ち。涙は出ていた

水谷「うれしすぎて、喜びを表現した形があれだったが、伊藤選手にはそこまで、ちょっと拒否気味だったのが少し…。抱きついて『痛い』みたいにはねのけられた。ちょっと辛かったのと、泣くというか、茫然(ぼうぜん)自失という言葉が似合うかもしれない。中国を越えたのが初めてだったので、信じられないという気持ちが大きかった」

伊藤「私は、すごくうれしい気持ちでいっぱいで『やばい』という言葉が一番初めてに出てきた。代表選手のスタッフさん、コーチ、監督のうれしそうな顔を見て、ちょっともらい泣きしそうな感じはあったけど、基本はビックリみたいな顔をしていました」

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