千葉県松戸市は27日、26日未明に市内で起きた停電により、市内診療所の冷蔵庫で保管していた、ファイザー製新型コロナウイルスワクチンの保存温度が規定を上回り、198回分を廃棄したと発表した。市が保管している分を使用したため、予約した市民への接種に影響はなかったという。
停電は26日午前2時36分~4時19分に松戸市岩瀬、松戸など市中心部約1730世帯で起きた。停電地域内の1診療所の冷蔵庫が動かなくなり、出勤した診療所職員が調べると、規定のワクチン保存温度の2~8度を上回る、8・3度だった。
市は今後、台風などでの停電が予想されることから、保冷剤を用意するといった対策を取るよう、接種を行う各医療機関に注意喚起を行った。