模擬原爆の悲惨さ伝える 大阪・東住吉で追悼のつどい

松本道明さん(奥右)の当時の体験に耳を傾ける参列者=7月26日、大阪市東住吉区田辺(中井芳野撮影)
松本道明さん(奥右)の当時の体験に耳を傾ける参列者=7月26日、大阪市東住吉区田辺(中井芳野撮影)

原爆投下の予行訓練として米軍が投下した「模擬原爆」の犠牲者を悼む「追悼のつどい」が26日、大阪市東住吉区田辺の投下地点付近で開かれ、当時を知る近隣住民が戦争の悲惨さを伝えた。

新型コロナウイルスの影響で会場の参列者は約20人に制限、地元の小中学校にはオンラインで中継した。

模擬原爆は、終戦直前の昭和20年7月20日から8月14日にかけて、全国30都市に計49発が落とされ、400人以上が犠牲となった。東住吉区では、7月26日午前9時26分、現在の田辺小学校の北側付近に着弾し、7人が死亡したとされる。

つどいは、犠牲者の慰霊碑がある恩楽寺の本堂で開かれ、参列者は投下時刻に黙祷(もくとう)をささげた。

当時4歳だった松本道明さん(80)は「ガーンと音がしたら、空が真っ赤になっていた」と模擬原爆の体験を語り、「戦争ほど怖いものはない。今後も語り継いでいく」と誓った。