社会貢献者表彰に日系人医師の森口氏ら

社会貢献支援財団の安倍昭恵会長から花束を受け取り、祝福される日系人医師の森口エミリオ秀幸氏(右)=26日、東京都内(宇野貴文撮影)
社会貢献支援財団の安倍昭恵会長から花束を受け取り、祝福される日系人医師の森口エミリオ秀幸氏(右)=26日、東京都内(宇野貴文撮影)

慈善活動を行った人たちの功績をたたえる社会貢献支援財団(安倍昭恵会長)の「社会貢献者表彰50周年記念表彰」が26日、東京都内で行われた。南米ブラジルで祖父の代から日系移住者のために巡回診療を続ける日系人医師、森口エミリオ秀幸氏ら5件の受賞者が表彰された。

森口氏の巡回診療は、山奥の入植地で長年過ごしてきたためポルトガル語が話せず、一般の病院での診察が受けられない60~80代の日系1世が主な対象。医薬品開発支援のシミックホールディングス(東京)などから資金協力を得て活動している。会場では、新型コロナウイルス感染拡大を受け、オンライン方式で巡回診療を行う森口氏の活動の様子などが紹介された。

森口氏は「コロナ禍で亡くなった仲間にこの賞をささげる」と述べ、「単に診療するのではなく、移住者が人生最後のときを幸せに過ごせるようにしたい」とし、介護施設の開設にも尽力する意欲を示した。

社会貢献者表彰は社会の各分野で顕著な功績を挙げながら、報われる機会の少ない功労者をたたえるもので、昭和46年以来、1万2579件を表彰。50周年を記念し、受賞後も活動を広げ、発展させている個人や団体を選考した。

森口氏のほか、「ロシナンテス」(川原尚行理事長)▽「アナコットカンボジア」(田中千草代表)▽「女性と子ども支援センター ウィメンズネット・こうべ」(正井禮子代表理事)▽「BONDプロジェクト」(橘ジュン代表)が受賞した。