【五輪プレスセンター日記】臆することなくIOCに注文「次の五輪で改善を」

東京五輪のメインプレスセンター(MPC)にあるヘルプデスクで相談する海外メディア関係者=25日、東京都江東区
東京五輪のメインプレスセンター(MPC)にあるヘルプデスクで相談する海外メディア関係者=25日、東京都江東区

東京五輪のメインプレスセンター(MPC)にある産経用ブースで作業をしていたら、同僚記者から声がかかり、ブースの外に出た。ムスリム(イスラム教徒)が使う頭髪を隠す布「ヒジャブ」をまとった女性が困った顔をしながら立っている。

「これが壊れてしまって…大事なんです。どこで買えますか」

手には海外で家電の電源をコンセントに差し込むための変換プラグがあった。コンセントは国によって形状が異なり、変換プラグがなければノートパソコンやスマートフォンの充電に困る。女性はイランから来たという。

すでに時は夜。「MPCで買えますか。すぐに欲しいのですが」と聞かれ、カメラ関連商品を売る店舗を一緒に見に行ったが閉まっていた。その後、女性をヘルプデスクに案内し、親切な日本人スタッフが女性のスマホを充電してくれることになったが、ヒジャブを見てふと思い出した。

イスラム教を信仰している人には戒律に従った料理や1日5回と定められている礼拝のスペースが必要になる。

しかし、トルコの通信社で働くイスラム教徒の女性カメラマンは、こうしたしきたりへの対応についてMPCのスタッフから説明は受けていないという。「移動するバスの中など工夫をしながら礼拝している」と語る。

「次の五輪で改善することを期待したい」

女性カメラマンは臆することなく国際オリンピック委員会(IOC)に注文を付けた。