「開会式に感動」 スロベニア・スポーツ相に聞く

スロベニアのクステッツ教育科学スポーツ相=26日、都内
スロベニアのクステッツ教育科学スポーツ相=26日、都内

東京五輪開会式に出席したスロベニアのクステッツ教育科学スポーツ相は26日、都内で産経新聞の取材に応じ、新型コロナウイルス禍でも開催を実現した大会組織委員会など日本側の取り組みを評価し、「大変な状況の中で日本に来て大会に出場する全ての選手がメダリストだ」と述べた。

クステッツ氏は、無観客だった開会式について「最初は寂しく感じたが、式が進むにつれ演出に集中でき、心に響く感動的なものだった」と振り返った。五輪開幕は「新型コロナでさまざまな規制がある中、人類が前に進むことができることを示してくれたのではないか」と述べ、「新しい五輪のあり方を見せてもらった」と語った。

自国選手の応援で観戦した水泳や柔道などの試合については「会場には少し人がいて、がらんとした感じはなく、競技に見入ることができた」と指摘。一方で、「選手がどう感じるかが大事だ」と声援が少ない状況を気遣った。

24日の自転車男子ロードレースで銅メダルを獲得した自国のポガチャル選手を「厳しい天候や環境の中で頑張ってくれた。金を期待されていたが、国民的ヒーローだ」と称賛。同選手は「この銅メダルは金メダルと同じ価値がある」と語っていたという。

東京五輪が閉幕するときの意義については「力を合わせて前に進もうというメッセージ」を世界に投げ掛けることになるだろうと強調した。

スロベニアが欧州連合(EU)議長国として、開会式で自国旗に加えてEU旗の使用を国際オリンピック委員会(IOC)に提案し却下されたことには、平和や団結といった「五輪の理念とEUのスポーツに対する理念が一致していることや、EUの五輪支援の意思を示したかった」と説明した。(坂本一之)