男子ハンド主将土井、実家は人気ピザ店 祖父は元町長 千葉県多古町から声援

ハンドボール男子代表主将の土井レミイ杏利のポスターを手にして応援する父、ダニエルさん(右)と祖父の正司さん=多古町の「タコピザアンドバーガーズ」
ハンドボール男子代表主将の土井レミイ杏利のポスターを手にして応援する父、ダニエルさん(右)と祖父の正司さん=多古町の「タコピザアンドバーガーズ」

開催国枠で33年ぶりに五輪に出場したハンドボール男子日本代表。24日に対戦したデンマーク、26日はスウェーデンと、強豪国との戦いが続くチームを主将として引っ張る土井レミイ杏利(31)は千葉県多古町の出身だ。仏出身の父親は町で人気ピザ店を経営し、祖父は元町長。無観客となり、父と祖父は、町から声援を送っている。

土井の父親、ダニエルさん(65)は「タコピザアンドバーガーズ」を町で25年営む。手作りのピザ生地とトマトソース、和牛100%のハンバーガーなどが自慢だ。祖父の土井正司さん(86)は平成10年~18年、町長を務めた。

ダニエルさんは土井さんの長女、美千代さんと結婚。土井を含めた子供3人はパリ生まれだ。

ダニエルさんによると、土井は小3のとき、地域でハンドボールを始めた。それまでサッカーをしていたが、低学年はなかなかレギュラーになれない。先にハンドボールを始めていた1歳上の兄と1歳下の妹から「ハンドボールだと試合に出られるよ」と誘われた。

高校はハンドボール強豪の埼玉・浦和学院に進学。その後、日体大に進んだ。「高校から親元を離れているので、ハンドボールを含めて私は何も手伝うことができなかった。全部(土井が)自分でやってきた」とダニエルさんは振り返る。

土井は両膝のけがで日体大を最後に一度は引退、卒業後に仏に語学留学した。父の母国は自ら選んだ。

「レレ」。ダニエルさんは、土井をこの愛称で呼んでいる。「レレもフランス語が話せるようになればいいなと。フランスでハンドボールはメジャー。むこうに行けばどう努力すればよいか、自分で分かるかもしれないと送り出した」

仏では奇跡的に傷が癒えた。仏リーグ名門シャンベリーのセカンドチームで実力を認められ、それを機に仏で活躍、現在につながる。「昔からメンタルが違う。メンタルが強い子なんです」

「自慢の孫」と目を細める正司さんは「手術せずにけがが治り、五輪にも出場できた。これはもうフランスの水があったとしか思えない」と話す。

24日の1次リーグ初戦では、リオデジャネイロ五輪金メダルで世界選手権2連覇中のデンマークに大敗した。26日に対戦するスウェーデンも世界2位だ。父は「1試合1試合を大切にして」とエールを送り、祖父は「26日もテレビの前で応援する」。1次リーグ突破、その先のメダル獲得を多古町から願っている。

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