スケボ堀米雄斗 父の熱血指導結実、初代王者に

1、2歳ごろの堀米雄斗と父、亮太さん(堀米亮太さん提供)
1、2歳ごろの堀米雄斗と父、亮太さん(堀米亮太さん提供)

母国開催の五輪で戴(いただ)いた初代王者の称号。真夏の日差しに照らされたメダルはまぶしかった。今大会から五輪種目に初採用されたスケートボード男子ストリートで25日、堀米雄斗(22)が本場・米国で鍛え上げた技をひっさげて金メダルを獲得、最高の形で凱旋(がいせん)を果たした。

「焦りもあった」。試合後、堀米がそう明かしたように、最後まで展開の読めない勝負となったが、後半に難易度の高い技を決め、逆転優勝を果たした。

赤ん坊のころから、父、亮太さん(46)に近所の公園に連れ出され、スケボーに座って乗った。「ただ純粋に楽しかった」。そんな記憶がうっすらある。

「家族との時間を優先するため、妻にスケボーをやめると約束したけど、我慢できず子守を言い訳にスケボーをしていた」と亮太さん。だが、そこで見えてきた息子の才能に驚愕(きょうがく)した。柔らかい膝や足首の使い方、恐れ知らずの大きな動き…。「俺が滑ってる場合じゃねえ」。息子の指導に夢中になった。

持ち味は、誰もやったことがない技に挑戦する気持ちの強さだ。空を飛ぶようになると、食べる・寝る・滑る以外の時間はスケボーの動画研究に没頭した。「格好いい映像があるからこそ進化してきた」(亮太さん)スケボーの歴史に浸り、いまは自ら編み出した技を動画で発信する。

開幕前は「誰も成し遂げていないことを自分が成し遂げたい」と語っていた堀米。その言葉を実現させ、亮太さんに「別世界の人になってしまい、うれしいような、寂しいような」と言わしめた。

五輪に初採用されたアーバンスポーツ。その表紙を飾ったのは、恐れを知らず東京の空を飛んだ22歳だった。(永井大輔)

堀米が金メダル スケボー男子ストリート

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