【橘ジュンの人生相談】私がやるのはどうでもいい仕事? 意欲が萎えそう - 産経ニュース

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橘ジュンの人生相談

私がやるのはどうでもいい仕事? 意欲が萎えそう

イラスト・千葉真
イラスト・千葉真
相談

40代、女性会社員。私の頑張りは無駄なのかと時々、心が折れそうになります。私の担務は会社にとっては力を入れているものではないようで、そのようなニュアンスのことを直接、上司に言われたことがあります。

それでも誰かがやらなければ商品事故につながるし、お客さまがいることを考えてよいものを届けるようにと毎日、大事に仕事をしています。

仕事が好きで、形になったときのやりがいもありますが、時々、周囲の「どうでもいい仕事」扱いが垣間見えてしまい、うまく集中できないことがあります。承認欲求はくだらないし、自分が思い描く「いい仕事」ができればいいじゃないか、と思うのですが。周囲に惑わされて意欲が損なわれないように、私にできることは、何かあるでしょうか。

回答

声をありがとうございます。周囲に惑わされず、やりがいを感じて仕事に打ち込みたいという考え方に共感します。

仕事に「どうでもいい」ものなど本来、ないですよね。どんな作業も、自分がきちんとやることで回り、他の誰かが助かると思えば、自然と意欲が湧くものです。どうでもいいと感じる人がいるのは、その人の目的と違うからなのでしょう。そんな時は、ああ自分とは違うんだなって、割り切れるといいですね。

みんなで取り組んだ仕事でも評価を受ける人、受けない人がいるのも確かです。それに、目立つことや「スポットライト」の当たる場所を好む人もいます。努力している姿って、案外、周りの人には見えていないこともあります。それでも素直に「それが与えられた仕事で、役割なんだ」と思えたらいいかもしれませんね。

仕事に前向きな人は自分が思っているより、周りに良い影響を与えているはずです。反対に、仕事内容や役割への不満は、周りに悪い空気を醸し出してしまいます。 結局のところ、いい仕事をするためには、自分のやるべきことをきっちりやっていくんだという意識を強く持ちながら、大事に仕事をしていくのがベストです。それができているから、あなたは大丈夫。

そんな頑張っているあなたに、インターネットで見かけたある言葉を贈りたくなりました。かつて米国の百貨店王と呼ばれたジョン・ワナメーカー氏のものとされる言葉です。共感してくれたらうれしいです。

<自分の仕事を愛し、その日の仕事を完全に成し遂げて満足した。こんな軽い気持ちで晩餐(ばんさん)の卓に帰れる人が、世の中で最も幸福な人である>。認められる人もいいけれど、こんなふうに思える「幸福な人」になれたらいいなって思いませんか?

回答者

橘ジュン 昭和46年生まれ。NPO法人「BOND プロジェクト」代表。街頭パトロールやメールなどで少女たちの悩みを聞き、支援している。厚生労働省「困難な問題を抱える女性への支援のあり方に関する検討会」構成員。主な著書に「最下層女子校生 無関心社会の罪」(小学館新書)

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