東京五輪のメインプレスセンター(MPC)で仕事をしている記者の食事は、会社から配給されたカップ麺に頼る日々が続いている。しかし、せっかくの機会と思い、MPCにある日本食系レストランの1番人気メニューを食べてみた。
レストランに入ると掲示板に小さめの文字で書かれたメニューがある。
・魚介醤油豚骨つけめん(1200円=税込み)
・海老野菜天丼セットうどん(1300円)
・ネギトロ鉄火丼(1300円)
・うな丼(1500円)
・熱々!ジューシーステーキ(1800円)
・ビーフカレー(1000円)
品数が少ないなと思いながら注文カウンターにたどり着くと、写真付きのメニューが見当たらず、注文に困った記者は店員に1番人気をたずね、ステーキとの回答を得た。
記者「では、ステーキを下さい」
店員「すいません。実は売れ切れてしまったんです。今日は用意した200食が完売です」
しかし、外国人に人気と聞き、食べないわけにはいかない。その日は諦めて翌日、チャレンジした。
注文を終えて料理を待っていると、同じくステーキを注文して待っているイタリアのスポーツ紙記者と会話になった。
先日もステーキを食べたというイタリア人記者に味を聞いたら「ボーノ(おいしい)」と言う。ただ、なぜ、ピザが食べられる洋食系レストランに行かないのか気になり質問した。「イタリアはピザの本場だから…。あっちのピザよりステーキの方がいいよ」と苦笑いしている。
新型コロナウイルス対策で外食が難しい海外メディアに、もう少しおもてなしの気持ちがあってもよさそうだ。ちなみに、カップ麺が続いていた記者は、ステーキをおいしくいただいた。