バド桃田白星発進「金メダルに近いのは僕」 - 産経ニュース

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バド桃田白星発進「金メダルに近いのは僕」

男子シングルス1次リーグ、ティモシー・ラム戦に臨む桃田賢斗=25日、武蔵野の森総合スポーツプラザ(恵守乾撮影)
男子シングルス1次リーグ、ティモシー・ラム戦に臨む桃田賢斗=25日、武蔵野の森総合スポーツプラザ(恵守乾撮影)

東京五輪バドミントン1次リーグの男子シングルスで25日、第1シードでA組の桃田賢斗(けんと)(NTT東日本)がラム(米国)を2―0で破り、白星発進した。

初めて立った五輪のコートで、桃田は冷静だった。「やっとこのコートに立てる。自分のプレーをしっかり出すことを心がけた」。世界ランキング88位の米国選手にストレート勝ち。33分の完勝劇だった。「集中して自信をもってプレーできた」と汗をぬぐった。

第1ゲームから慎重に、丁寧にプレーして得点を重ねた。長いラリーになっても「相手が嫌がっていた」と粘り強く付き合ってミスを誘った。緩急を使い分けて前後左右に相手を揺さぶり、敵の体力を削いでいった。危なげない内容で大舞台をスタートした。

前回の2016年リオデジャネイロ五輪は、自身の違法賭博問題で出場できなかった。20年1月には遠征先のマレーシアで交通事故に巻き込まれて重傷を負った。「五輪に出られないのではないか」。そんな思いも抱いた。苦難を乗り越えて大舞台にたどり着いた。

23日の開会式では、五輪旗を運ぶ大役を任された。5年前には想像できなかった光景だった。「今日の試合前よりも全然、行進の方が緊張した」と笑った。国立競技場での〝リハーサル〟のおかげで、初戦のコートに硬さはなく、平常心で立つことができた。

世界選手権などで多くのタイトルをつかんできた実力者は、初めての五輪を前に「どんな大会だろう。メダルを取ったらどんな感じだろうな」と話していたという。勝利後に「誰が一番金メダルに近いか」と問われ「僕だと思います」と即答した。五輪の頂点へ-。26歳の戦いが始まった。(久保まりな)

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