スケボ堀米、米で夢かなえ凱旋、初代王者に - 産経ニュース

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スケボ堀米、米で夢かなえ凱旋、初代王者に

【東京五輪2020 スケートボード男子ストリート】決勝 トリックを成功させガッツポーズの堀米雄斗=有明アーバンスポーツパーク(撮影・松永渉平)
【東京五輪2020 スケートボード男子ストリート】決勝 トリックを成功させガッツポーズの堀米雄斗=有明アーバンスポーツパーク(撮影・松永渉平)

一発技を競うベストトリックの4回目。着地が決まると、普段はクールなスケートボード男子ストリートの堀米雄斗(22)=XFLAG=が派手なガッツポーズを見せた。「シンプルだけど、本当にすごくうれしい」。9・50点の高得点をたたき出して首位に立ち、そのまま初代王座をつかんだ。

6月の世界選手権を制し、金メダルの本命として臨んだ五輪だったが、予選は6位。決勝も、45秒間に複数の技を繰り出すラン2回を終えても得点は伸びず、メダル圏外の4位だった。焦りながらも「自分を信じた」。オリジナルのトリック(技)を複数持つ強みを生かし、続く5回のベストトリックで難易度の高い新技を次々と成功させ、逆転へとつなげた。

父、亮太さんの影響で6歳からスケートボードを始め、高校卒業と同時に本場米国に乗り込んだ。「米国で家を購入して、庭に練習場をつくりたい」という大きな夢を抱いて。だが、英語が話せない上に人見知り。「言葉の壁はつらかった。でも、スケートボードをしているときだけは仲良くできた」。誰にも負けない滑りへの情熱が、いつしか仲間を増やしていった。

2018年、世界最高峰プロツアーのストリートリーグ(SLS)の開幕戦で日本勢初優勝を果たすと、そのまま史上2人目の3戦3勝を達成。あっという間にトップスケーターの仲間入りを果たした。今年に入り歴史ある米専門誌の表紙も飾り、日本代表の早川大輔コーチは「とんでもない快挙。米国では『大谷翔平級』の認知度」と語る。

渡米時の夢も早々にかなえた。昨秋、拠点とするロサンゼルスに練習場付きの自宅が完成。「好きなタイミングで練習できる」環境を手に入れ、五輪用の新技開発に着々と取り組んできた。

会場のある江東区は地元。「ここで生まれ育って、スケボーをしてきた。ベストな滑りができて本当にうれしい」。アメリカンドリームをつかんだ22歳は原点の地に、初代王者として帰ってきた。(神田さやか)

堀米が金メダル スケボー男子ストリート

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