【原坂一郎の子育て相談】寝るときに泣き出す5歳の娘 - 産経ニュース

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原坂一郎の子育て相談

寝るときに泣き出す5歳の娘

5歳の娘と寝るとき「ママ、大好き」「いつもごめんね」などといって涙を流して抱きついて眠りにつきます。私は寝たふりをするときもあれば、「ママも大好き」と言葉を返すときもありますが、寝るときになるといつも泣きだす娘の精神状態が心配になります。日中怒りすぎて不安な気持ちにさせたのではないか? 愛情不足なのか? と思案します。どうすれば、娘が泣かずに安心して眠れるようになるのでしょうか。

大人でも子供でも、床に就いて寝る前はいろんなことを考えたりするものです。娘さんは大好きなママのことをいつも想うようです。突然言う「ママ、大好き」「いつもごめんね」は、ママに嫌われたくない、という気持ちがある子供がよく口走る言葉です。あなたを含め、実際のママはわが子を嫌うどころか、大好きですよね。ならば、誤解を解く意味でも、しばらくはその気持ちが具体的に伝わるような言動を意識してやってみてください。

「ママ大好き」と言われて寝たふりをしたり、義理で返すように「ママもよ」と言ったりするのではなく、週に1度でいいので、抱き締めながら、あなたが先に言ってみてください。散歩の道中は手をつないで歩き(時々手首を持って歩く人がいます)、歩きながら歌の1曲でも一緒に歌いましょう。時々は抱っこやおんぶをして、寝る前は絵本を読んであげましょう。

そういうことは、自分のことを大好きな人しかしてくれない行為だということを、子供はそれまでの人生経験で知っています。親が子供に愛情を伝える行為は10秒レベルでできるものが多いのですが、その10秒を惜しむ親御さんが案外多くいます。

そんな10秒の触れ合いを1日の中にたくさん、ちりばめてほしいのですが、もしも「それなら毎日たっぷりやっている」という場合は、寝る前になると感傷にふけってしまう、いわゆるおセンチな女の子というだけで、さほど心配はないように思います。

(こどもコンサルタント)

原坂一郎 23年間の保育士勤務を経て平成16年から、こどもコンサルタントとして研究・執筆・講演を行う。日本笑い学会理事。自他共に認める怪獣博士。

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