「楽しくて悔しい」 白血病から復活の池江璃花子 2度目の夢舞台確かな一歩

【東京五輪2020 競泳】〈女子400メートルリレー予選〉心配そうな表情でレースを見つめる池江璃花子(左)と五十嵐千尋=24日、東京アクアティクスセンター(川口良介撮影)
【東京五輪2020 競泳】〈女子400メートルリレー予選〉心配そうな表情でレースを見つめる池江璃花子(左)と五十嵐千尋=24日、東京アクアティクスセンター(川口良介撮影)

「楽しかった。けど、悔しかった」。急性リンパ性白血病の告白からわずか2年半、競泳の池江璃花子(りかこ=21)が24日、400メートルリレーの一員として今大会に初登場。最高峰の舞台で確かな一歩を刻んだが、口をついたのは決勝進出を逃した悔しさだった。

第2泳者として飛び込み台に上がる直前、フッと息を吐いた。前回リオデジャネイロ大会に続く、2度目の夢舞台。171センチの身長に対し、180センチを超えるリーチを生かしたダイナミックな泳ぎは健在だった。100メートルを53秒台でつなぎ、後続に託した。だが、この組で5位、全体9位に終わり、決勝に届かなかった。

「この舞台でこのメンバーで戦えてすごく楽しかった。ただ悔しい気持ちも、ものすごく強い」。今大会はリレー種目に専念し、30日の400メートルメドレーリレー予選などへの出場機会が残る。闘病を経て、スポーツの枠を超えた存在となった21歳。競技者としての負けん気に火が付いた。

「自分のために、全力で泳いでほしい」。アスリートとしての充実期に、白血病と同じ血液のがん、悪性リンパ腫を患った糟谷悟(さとる)さん(38)は自身と池江を重ね、エールを送った。

トヨタ紡織陸上部でマネジャーを務める糟谷さんは、現役選手だった平成25年春、練習中に「風邪をひいたときのような体のだるさ」を感じた。病院で悪性リンパ腫と診断された。

当時29歳。駒沢大出身で箱根駅伝に出場し、優勝を3回経験。実業団ランナーとして、キャリアを重ねるさなかだった。

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