浪速風

しっくりこない五輪のバブル

東京・晴海にある五輪選手村。厳しい制約の中で、選手たちは最高のパフォーマンスを目指している
東京・晴海にある五輪選手村。厳しい制約の中で、選手たちは最高のパフォーマンスを目指している

何度聞いてもしっくりこない。開幕した東京五輪関連で耳にする「バブル方式」という言葉だ。大会の開催地などを「大きな泡で包むように」囲って選手や関係者を隔離し、外部との接触を遮断する感染予防対策のことというが、「バブル経済」という言葉の印象が強いせいか、泡のように膨らんだものがはじけ飛ぶ―というイメージが抜けない

▶新型コロナウイルス禍を受け、すでに米NBAやテニス全英オープンなどで導入されてきたそうだが、選手が所在不明になったり、観光地を散策する姿が報じられるなど「穴」も見つかってきた。ただ、一部のルール破りを、鬼の首をとったかのようにあげつらうのはどうだろうか

▶バブル方式の導入には相応なコストがかかり、何より選手にストレスを強いる。それでも、選手たちは前例のない厳しい制約を承知の上で入国し、最高のパフォーマンスを出そうとしている。バブルに踊らされるのではなく、本質を見つめたい。