五大陸を表す五つの輪が広がり、大空を美しく彩った。航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」は23日午後、東京五輪開幕を前に、東京上空に世界の団結を示す五輪のマークを描いた。炎天を見上げた人々からは「ありがとう」と、自然な歓声と拍手が起きていた。
▼ブルーインパルスは昨年5月には、新型コロナウイルスに対処する医療従事者に敬意と感謝を表すため、患者を受け入れた東京の医療機関上空を飛んだ。関係者は励まされ、SNS上は感謝の言葉であふれた。イベントは社会に、活気と前向きな気持ちをもたらす。
▼「世界が大きな困難に直面する今こそ団結し、人類の努力と英知によって大会を開催、成功できる。このことを世界に発信をしていきたい」。菅義偉首相は、20日の国際オリンピック委員会(IOC)総会で述べた。まさに、世界が心を一つにする絶好の機会である。