東京の青空にオリンピアの象徴が描き出された-。東京五輪の開会式を直前に控えた23日午後、航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が都心を飛行した。
午後1時前、6機の編隊が東京都新宿区の国立競技場上空付近に到着。青、黄、黒、緑、赤のカラースモークを使い、五輪マークを表現した。開会式は夜間に開かれることから、スモークが見えやすい日中の飛行となった。
ブルーインパルスは宮城県の松島基地に拠点を置く。基地は平成23年の東日本大震災の大津波で浸水し、機能を喪失。部隊も一時、松島を離れたが25年に帰還。開会式に登場した1964年大会に続き、「復興五輪」を掲げる今回の大会に協力することになった。昨年3月には、松島基地で開かれたギリシャからの聖火到着式で飛行した。