ロシア、五輪で名誉回復に意欲 北方領土に〝クギ〟

在日ロシア大使館
在日ロシア大使館

在日ロシア大使館は23日、ツイッターで東京五輪の開幕に「祝意」を示し、大会の成功を祈るとする一方で、「南クリル諸島(北方領土の露側呼称)がロシア連邦領土の不可分な一部であることに、改めて注意を喚起せざるを得ない」と書き込んだ。

ロシアは組織的なドーピング問題で国家としての大会参加が禁止され、個人資格で出場する自国選手の活躍を通じてスポーツ大国としての名誉回復を狙う。

東京五輪をめぐっては、選手村入りした一部の露選手らが「テレビや冷蔵庫がない」などと不満を表明。日本側は「有料レンタル品であり、ロシアからは事前の申し込みがなかった」と説明している。

露メディアによると、ポズドニャコフ露五輪委員長は22日、日本での記者会見で「選手用の共有テレビを設置した。冷蔵庫も部屋になくても問題ない」と不平にクギを刺した。「東京で素晴らしいスポーツの祭典が開催されると確信している」とも述べ、選手団のメダル獲得に期待を示した。

一方、21日付の親政権紙イズベスチヤは、新型コロナ流行下での五輪開催への反対論が日本国内に根強いことや、一部スポンサー企業の五輪不支持、各国首脳の開会式欠席などを挙げて「日本にとって五輪開催は誇りではなく重荷となった」と指摘した。(モスクワ 小野田雄一)