訪韓の米高官、「北非核化」テコに中国と協議

シャーマン米国務副長官(ロイター=共同)
シャーマン米国務副長官(ロイター=共同)

【ソウル=桜井紀雄】韓国を訪れているシャーマン米国務副長官は23日、25日からの中国訪問を前に「朝鮮半島の完全な非核化は確実に(米中の)協力分野だ」と強調し、中国側との会談で「その問題を議論するのを期待している」と述べた。韓国外務省の崔鍾建(チェ・ジョンゴン)第1次官との協議後の記者会見で明らかにした。

米中対立が深まる中、北朝鮮の核問題を接点として打開策を探る狙いとみられる。シャーマン氏は、北朝鮮への人道支援をめぐり、新型コロナウイルス問題や食糧難に触れ、「北朝鮮住民が気の毒だ」と指摘。米側の対話の呼び掛けに対する北朝鮮からの「返答を待っている」と説明した。

一方、中国側との本格会談を控え、崔氏との協議の冒頭では「米韓の利害に反し、規範に基づく国際秩序を弱体化させよと威嚇する行動」を含む「域内の挑戦」について論議すると語り、中国を牽制(けんせい)した。