バド渡辺、二刀流で挑む五輪 混合と男子ダブルス

全日本選手権、混合ダブルス2回戦でプレーする渡辺勇大(奥)、東野有紗組=東京都町田市・町田市立総合体育館(代表撮影)
全日本選手権、混合ダブルス2回戦でプレーする渡辺勇大(奥)、東野有紗組=東京都町田市・町田市立総合体育館(代表撮影)

東京五輪でのメダル量産が期待されるバドミントン日本代表に〝異端児〟がいる。日本勢で唯一、男子ダブルスと混合ダブルスの2種目でメダル獲得を狙う渡辺勇大(日本ユニシス)だ。両種目とも初戦は24日。「やり切るのを大事にしたい」と力を込める。

18日に行われたバドミントン日本代表チームの入村会見。渡辺は「いよいよだなという感じがしている。ワクワクドキドキしている。頑張ります」と声を弾ませた。2種目で五輪に出場するのは、日本では2004年アテネ大会の大束(おおつか)忠司と山本静香以来だ。

34歳のベテラン、遠藤大由(ひろゆき、日本ユニシス)との男子ダブルスは世界ランキング4位、中学時代からペアを組む東野有紗(同)との混合ダブルスは世界ランク5位。国内のみならず、世界的に見ても、両種目とも世界トップに位置する例はあまりない。1日に2試合こなすことはざらにある。体力面で消耗が激しいが「2種目で世界一になりたいと志してバドミントンを続けてきている」と言い切る。

二刀流が本格化したのは16年、日本ユニシスに入社後。「自分が一番輝ける場所に行く」と選んだ強豪の実業団だった。東野との混合ダブルスで18年全英オープンを制した。男子ダブルスでは、16年リオデジャネイロ五輪代表の遠藤、早川賢一組の早川の引退に伴って遠藤とペアを組み、実績を積んだ。

緩急をつけた多彩なショットや、高い身体能力を生かした力強いスマッシュが強み。所属の坂本修一総監督は、「打つこともできるし守ることもできる。カバーする力もあるし、スピードもある。オールラウンドに近い選手」と評する。マルチな才能が、2種目をこなせる秘訣(ひけつ)でもある。

今大会は、無観客で開催される。テレビで放送されるのは2種目ともメダル獲得が見えてくるあたりから。家族には、「テレビでやるまでは何が何でも頑張る」と伝えたという。二足のわらじを履く24歳の戦いが幕を開ける。(久保まりな)

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