今月4日の東京都議選後初となる都議会臨時会が23日開かれ、新たな議長に自民党の三宅茂樹都議(7期、世田谷区)、副議長に都民ファーストの会の本橋弘隆都議(2期、豊島区)を選出した。また、無免許運転で人身事故を起こした木下富美子都議(無所属)の辞職勧告決議案を可決した。決議に法的強制力はない。
都議選では、33議席を獲得した自民が第一党に返り咲き、小池百合子知事が特別顧問を務める都民ファは自民に次ぐ31議席を確保した。臨時会で登壇した小池氏は「ともに未来を切り開く新たな都政を実現し、持続可能な都市・東京を創り上げていこう」と呼び掛けた。
木下氏については、同氏を除く全126議員が「無免許運転は明白な違法行為であり、議員としての自覚を欠く。都議会に対する都民の信頼を大きく損なった」などとする辞職勧告決議案を共同提出し、可決した。木下氏は欠席した。
木下氏をめぐっては、都民ファの公認を受けて立候補した都議選の選挙戦中に、運転免許が停止されているにもかかわらず板橋区内で車を運転し、人身事故を起こしたとして、警視庁が道路交通法違反容疑などで捜査している。
都民ファは事故発覚後に木下氏を除名処分にしたが、木下氏は一人会派「SDGs東京」を設立した。